少し前に、暴落局面に入ったら投資信託売却とベア系ETFの購入で損失を抑えるということを書きました。しかし実際に投資をしていると「暴落局面に入った」という判断は難しいと感じます。たまたま1日だけ2%下落したら「調整」でしょうが、次の日さらに3%下落したからといって迷わず「暴落」とは判断できません。そしてさらに次の日5%下げてさすがに暴落と判断して売り始めても、約定するのはさらに翌日の10%とか下げた後になるわけです。これで計20%の損失確定です。
今回の調整局面は暴落とは判断しませんでしたが、自分のような素人は「調整だと思っていたら既に暴落だった」という事態に陥りがちですし、また仮に調整局面だとしても上げ下げしているだけでは利益が得られません。そう考えると調整局面だと感じた時点で何らかの対策をした方が良い気がしてきます。
そこで今回の調整局面では「下げた投資信託に類似したETFを購入したうえで投資信託を売る」という対応をしてみました。もちろん全額ではなく「下げ幅に合わせた一定規模」です。これによって、もし暴落に入った場合はETFで素早く売り逃げすることが可能となります。
一方で、投資信託売却の約定タイミングがずれるという問題はあるものの、少なくともETFは「安い時に買う」ことになりますので、その後プラスマイナスゼロに戻しただけで一定の利益を得ることが可能となります。
理屈は合っていると思うのですが、果たしてそんなにうまくいくものでしょうか。まだしばらく調整局面が続く予感ですので、次回の運用実績に乞うご期待です。