アナリストの予測について

自分はアナリストという仕事はリスペクトしていますし、素人の身分で「あの人の予測はダメだ」なんてことを言うつもりはありません。ただ、本格的に投資をするようになって気付いたことがあります。それは、アナリストの言うことは参考にはなるがアテにはならない、ということです。

一番そう思ったのは、2024年初に急激に円安移行した時です。それまで1ヶ月半の円高トレンドが続き「この後どうなるか」の情報収集にかなり時間を割きましたが、自分の記憶では円安に切り返す予測をしたアナリストはいませんでした。やはり経済というのは予測の難しいものなのだと再認識しました。

その後、何となくですがアナリストも基本的には自己に有利な発言をしているのかも知れないと思うようになりました。彼らの多くは証券会社などに所属していますが、普通に考えて所属企業に忖度しない方がおかしいかも知れません。

証券会社に所属しない「経済評論家」などもいますが、彼らは彼らでメディアに取り上げってもらってなんぼでしょうから、少なからずセンセーショナルな発言をする傾向が強いように感じます。それもまた当たり前といえば当たり前です。

そもそも彼らの意図が正しく我々に伝わっているか?も疑った方が良いかも知れません。「バフェットが全部SP500に突っ込めば大丈夫だと言ってる」みたいな記事を見たことがありますが、彼はアメリカ人です。果たして為替影響を受ける日本人向けに発言したかどうかは怪しいものです。

結局のところ、参考にするのは良いが鵜呑みにしてはいけないということだと思います。自分は経済の未来予測をするスキルは持っていないので、当面はデータ上のトレンドを追いかける買い方を続けていきます。

3/11~3/22の成績

今回のターンは序盤で急激な円高に伴う調整局面があり対応に苦慮しましたが、終盤で円安に切り返し国内・海外ともに価格を持ち直したため、トータルでは2.05%の利益となりました。それでは早速明細を見てみましょう。

銘柄利益
eMAXIS JPX日経中小型インデックス1.78%
eMAXIS Slim 国内リートインデックス3.51%
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス0.95%
iFree 年金バランス2.13%
iFreeNEXT インド株インデックス-0.14%
ニッセイSOX指数インデックスファンド(米国半導体株)-0.82%
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)2.12%
たわらノーロード フォーカス AI0.99%
たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり>1.48%
ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)4.85%
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(楽天・オールカントリー)3.34%
楽天・日経225インデックス・ファンド(楽天・日経225)2.60%
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド(楽天・VYM)4.81%
ETF NF日経2253.11%
ETF WT天然ガス上場投-1.47%
ETF 金価格3.11%

今回は初日から調整局面に入り特にハイテク系が大きく下げたので、その後の回復があったものの通算するとAIや半導体は振るいませんでした。しかし個人的にはまだまだ成長すると確信していますので、今のところ保有比率を下げる予定はありません。

逆に今回最も利益を上げた「投資信託の金」ですが、少しバブルの雰囲気を感じたのでリスク回避のため何割か売却し保有比率を下げています。ただし「ETFの金」は「下げたら買い増す」の方針で、「金」全体としては引き続き有事に備えて一定の比率を維持する予定です。ETFはこういう買い方ができるのがメリットですが、それでも天然ガスのように下落傾向だと忍耐が求められます。

そして以前も触れましたが「iFree 年金バランス」はやはり安定感があります。今は勉強も兼ねていろいろな銘柄を買っていますが、落ち着いたら5~6商品に絞りたいと思っています。「iFree 年金バランス」は間違いなくポートフォリオに生き残りそうな予感です。

さて、次は何を買い付けようか。

2/26~3/8の成績

今回は結果的に過去最高のトータル2.66%のリターンを達成しましたが、実は素直に喜べる状況ではありません。エヌビディア決算後の高騰が反映されたのがターン初日の2/26でしたが、もしこれがなければ終盤の急激な円高影響で確実に1%を割り込んだでしょう。では内訳を見てみます。

銘柄利益
eMAXIS JPX日経中小型インデックス2.95%
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス0.05%
iFree 年金バランス1.09%
iFreeNEXT インド株インデックス0.16%
ニッセイSOX指数インデックスファンド(米国半導体株)10.50%
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)0.89%
たわらノーロード フォーカス AI4.96%
たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり>3.08%
ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)0.00%
ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)4.78%
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(楽天・オールカントリー)1.99%
楽天・日経225インデックス・ファンド(楽天・日経225)1.52%
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド(楽天・VYM)1.10%
ETF NF日経2250.85%
ETF WT天然ガス上場投-0.09%
ETF 金価格2.38%

今回マイナスとなったのはETFの天然ガスのみですが、これは史上最安値圏を彷徨っている状況ですので想定内です。ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)が0%なのは、急激な円高への対応として購入したものの約定が最終日だったためです。もし1週間前から持っていれば為替ヘッジ無しを上回るリターンでしたから今後に期待です。

国内・国外とも株式インデックス系は軒並みブレーキがかかる中、「AI」「半導体」「金」の堅調さが心強く感じられます。ただしいずれも比較的リスクが高く、特にAI系はバブルではないか?と囁かれている状況ですので、慎重な検討が必要です。もう少し堅実なところで言うと、ヘッジありの先進国株式は想定通り為替影響を回避していますし、地味ではありますが「iFree 年金バランス」は「GPIFのポートフォリオを目指す」だけのことはあって安定した値動きです。

今回のターンは前半はエヌビディア決算を受けた上昇、後半は急激な円高による下降ということで上下入り組みとなりましたので、「円高進行対策」を考えるに際しては後半の値動きをもう少し分析してみる必要があります。この急激な為替変動の中でリターンを得られるかで投資家の真価が問われるのでしょう。

さて、次は何を買い付けようか。

金利0.5%の円定期

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少し前までやっていた「外貨預金をセットで申し込むと円定期〇%!」は、正直この後の円高が怖くて申し込む気になれませんでしたが、これなら安心です。自分も全財産を投資に回しているわけではなく、結構な比率を現金で保有しているので助かります。

しかしこういうのを見ると、いよいよ日本の金利も上がってくるのかと期待しますが、仮に1%になったところで1億円あっても年100万円弱のリターンですから、利子では全然食えないわけですね。

やはりまだまだ投資信託生活は続きそうです。

銘柄の選び方

自分のような素人の銘柄の選び方が参考になるとは思いませんが、比較的短期で安全にリターンを得るために自分なりに工夫をしています。

このブログでは基本的に投資信託で資産運用していますが、投資信託は長期保有が原則なので、例えば楽天証券でリターンの高低で銘柄を探そうとすると、最も短いスパンでも直近6カ月での比較しかできません。それ以上短いスパンのリターンを見たければ、個別銘柄のチャートを見ることになります。

実は自分はこの点について非常に不満でして、例えば昨年末の債券系銘柄などは11月~12月のわずか2カ月間だけ上昇して年初から下落しています。つまり自分のように金融知識に乏しく値動きだけで判断をする投資家の場合、普通にやっていればこういう銘柄で利益を上げられないことになります。

あるいは直近6カ月でなかなかのリターンを得ている銘柄を買おうと思って個別のチャートを見ると、実はここ1ヶ月は下落傾向にあったりすることもしばしばです。いくら6ヶ月の成績が良くても、ここ最近落ち目の銘柄は当然買う気にはなれません。

そこで自分は主要銘柄の過去実働50日の基準価額をデータベース化したExcelを週次で入手し、直近1~2週間伸びていて過去2カ月間も割と安定した値動きの銘柄を抽出して買うようにしています。データベースの入手方法は企業秘密ですが…

2024/2の月間利益

このブログでNISAやiDeCoの単語が出てこないことを不思議に思う人もいるかも知れませんが、実はここでの投資活動は基本的に「特定口座」での投資記録です。つまり20%の課税を前提にした取引になります。

今は特定口座で500万円程度の資金を運用していますが、別途NISAで500万円、iDeCo(あるいはDC)で500万円の計1,500万円の資金で投資活動をしています。NISAとiDeCoは安全パイで月1%程度、特定口座では少し積極的に月2%程度のリターンを狙っていますので、トータル月20万円程度のリターンを狙っているということになります。

2月の利益はどれくらいだったかな…と思って計算してみたら、予想を遥かに上回る45万円でした。かなりラッキーな面もあったので決して油断することなく投資を続けていきたいと思いますが、特定口座の資金を1,000万円に増額すれば無理なく月30万円くらいは行けるのでは?という感触も掴んできました。

3月も引き続き頑張ります。

2/12~2/22の成績

今回は終盤に「エヌビディア決算待ち下落」という素人には若干理解不能なイベントが発生し苦戦しましたが、新たに買い始めたETFも功を奏し何とかトータルで1%に届きました。以下が内訳です。

銘柄利益
iFreeNEXT インド株インデックス1.89%
iFree 年金バランス0.85%
ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)0.25%
たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり>-0.05%
たわらノーロード フォーカス AI-1.32%
eMAXIS JPX日経中小型インデックス3.96%
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス0.31%
ニッセイSOX指数インデックスファンド(米国半導体株)-0.99%
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)1.41%
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド(楽天・VYM)1.93%
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(楽天・オールカントリー)1.13%
楽天・日経225インデックス・ファンド(楽天・日経225)4.81%
ETF NF日経2253.24%
ETF WT天然ガス上場投6.45%

冒頭でも書きましたが、エヌビディア決算待ちの下落でAIと半導体関連が足を引っ張りました。しかしご存じの通り、結果的に好決算で翌日の米市場では高騰していますが、日本の投資信託への反映は来週に持ち越されます。一方で、好決算を受けた日本市場も史上最高値を付けましたが、こちらは即日反映されますので何とか1%に届いた格好です。先日からのAI頼り脱却作戦で買っていたインド銘柄やETFも利益貢献してくれました。

さて次は何を買い付けようか。

暴落対策を考える

今は日本株も米国株もAI銘柄も好調ですが、もちろんいつまでもこれが続くわけはなく、いつかは金融危機が訪れ僅か1ヶ月で1年分の利益が吹き飛ぶような事態が発生します。少なくとも我々日本人にとっては、いつ円高に傾いてオルカンやSP500といった外貨建て商品が下落するかは分かったものではありませんので、今から備えておくことは大切です。

円高に絞って言うと、たとえば為替ヘッジ有の商品や米国株以外に投資する商品の比率を高めておくことで、ある程度ショックを緩和できると思います。しかし金融危機となると、かなりの商品が1日5%とかのペースで下落するのでまさに焼け石に水です。そうなると「下落トレンドに入ったら売り逃げしよう」と考えるわけですが、投資信託の弱点として外貨建て商品の約定は(タイミングにもよりますが)概ね2~3日を要するので、その間にもどんどん下落します。

そこで考えたいのが「ベア系ETF」です。投資の世界は面白いもので「上昇に賭ける」だけでなく「下落に賭ける」商品もあります。それがベア系商品です。ただ経験上「下落に賭ける」というのはあまり健全でなく日常的な運用には向かない印象ですが、暴落時のショック緩和には使えそうです。そしてETFは投資信託と異なり、リアルタイム約定ですので迅速な対応が可能です。つまりシナリオとしては、暴落と判断したら投資信託を一定量売却しつつ、約定までのショック緩和として速やかにベア系ETFを購入する想定です。

実は2/13夜から2/14早朝にかけてダウ平均が1%以上下げましたので、実験的に2/14日中にベア系ETFを購入しました。もちろん今回はそのまま暴落するとは思っていないので、数万円程度の購入です。

まずはとある日経ベアETFですが、やはりここのところの日本市場は力強く、ダウ平均に比べると日経はさして下落しませんでした。しかしそれでも2/14はじわっと値上がりの傾向を見せましたので、米国株に引きずられて日経が暴落するシーンではショック緩和の役目を果たしてくれそうです。

次はとあるNASDAQベアETFです。こちらは明らかにNASDAQの下落に反応して値上がりしましたが、注意して欲しいのは2/14日中にじわじわ上がったのではなく、2/14取引開始時点でガツンと上がり、以降その日はほぼ値動きがないという点です。実は営業時間が全く異なる外国市場に連動するETFはどういう値動きをするのか気になっていましたが、どうやら外国市場で締まった価格ほぼそのままで、翌日本市場で取引されると思って良さそうです。つまり2/14に急いで買ってもその日は値動きがないので、さらに翌日も外国市場で下落しないとベアETFで利益が得られないということです。

結果的に米国株に連動するベアETFは1日遅れの対処になりますが、それでも感覚的には投資信託より1日早い感触です。また当然日経も同時に下落するでしょうが、そちらはベアETFで即日の対処が可能です。来たる金融危機の際は活用してみようと思います。

1/29~2/9の成績

今回のターンは、これまで好調だったAI関連商品にブレーキがかかりました。しかし先日からAI比率の高さを気にして他のテーマを重点的に買い増ししていたため、各分野でまんべんなく利益を出しトータル1.39%の利益となりました。2ターン連続で1%の目標を達成したことはもちろん、AI頼りからの脱却が嬉しい限りです。

銘柄利益
iFreeNEXT インド株インデックス0.32%
たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり>1.42%
eMAXIS JPX日経中小型インデックス-0.31%
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド1.30%
ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)1.38%
たわらノーロード フォーカス AI1.49%
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド2.59%
ニッセイSOX指数インデックスファンド(米国半導体株)3.29%
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス0.60%
楽天・日経225インデックス・ファンド1.56%

今回マイナスとなったのは「eMAXIS JPX日経中小型インデックス」だけです。インドと先進国債券も低調ですが、これは先日の雑談でも書いた通り、米国株関連が下落した際のリスク分散目的ですので辛抱強く買い増す予定です。問題の「eMAXIS JPX日経中小型インデックス」ですが、今回のターンで国内株は活況だったにも関わらずこの結果です。どのような企業へ投資しているのでしょうか?

サービス業が多いようなので、この投資信託とは無関係に国内サービス業の中で利回りの高い銘柄を見てみます。

確かに2/9は下落した銘柄が多く、サービス業は不調なのかも知れません。ここのところ国内株は粘り強く伸びている印象ですのですぐには売らなくて良い気がしますが、慎重に観察を続けたいと思います。さて、次は何を買い付けようか。

2/1に下落しなかったのは?

このサイトでは基本的に信託報酬0.5%以下の投資信託を対象としており、商品数としては100強となります。2/1は何とその9割が下落し、かくいう自分もなかなかの資産減となりました。こういう時は逆に「この状況下でも値上がりした商品はあるのか?」を検証してみましょう。

2/1に値上がりし、かつ実働30日間で1%以上の利益が出ているものを探したところ、主に「インド関連」「先進国債券」の2テーマが対象となるようです。

まず、とあるインド関連商品を見てみると、さすが成長著しいインドですので、時折低迷する時期はあるものの長期的には安定して利益を出しています。1年弱で約40%の値上がりです。

次に、某先進国債券関連商品です。こちらも長期では比較的安定した利益を出しており、1月の債券ショック時もそれほど下げていません。もちろん為替影響で下げなかった、という部分もあるでしょうが…。こちらは1年で約15%の値上がりです。

今回の下落ではAI関連商品の保有比率が高かったため、もろに影響を受けてしまいました。今回下げなかった銘柄が今後もそうとは全く限りませんが、リスク分散の観点では検討してみる価値があるかも知れません。