調整局面における対策

少し前に、暴落局面に入ったら投資信託売却とベア系ETFの購入で損失を抑えるということを書きました。しかし実際に投資をしていると「暴落局面に入った」という判断は難しいと感じます。たまたま1日だけ2%下落したら「調整」でしょうが、次の日さらに3%下落したからといって迷わず「暴落」とは判断できません。そしてさらに次の日5%下げてさすがに暴落と判断して売り始めても、約定するのはさらに翌日の10%とか下げた後になるわけです。これで計20%の損失確定です。

今回の調整局面は暴落とは判断しませんでしたが、自分のような素人は「調整だと思っていたら既に暴落だった」という事態に陥りがちですし、また仮に調整局面だとしても上げ下げしているだけでは利益が得られません。そう考えると調整局面だと感じた時点で何らかの対策をした方が良い気がしてきます。

そこで今回の調整局面では「下げた投資信託に類似したETFを購入したうえで投資信託を売る」という対応をしてみました。もちろん全額ではなく「下げ幅に合わせた一定規模」です。これによって、もし暴落に入った場合はETFで素早く売り逃げすることが可能となります。

一方で、投資信託売却の約定タイミングがずれるという問題はあるものの、少なくともETFは「安い時に買う」ことになりますので、その後プラスマイナスゼロに戻しただけで一定の利益を得ることが可能となります。

理屈は合っていると思うのですが、果たしてそんなにうまくいくものでしょうか。まだしばらく調整局面が続く予感ですので、次回の運用実績に乞うご期待です。

3/25~4/5の成績

今回のターンはいわゆる調整局面となり、それでも何とかマイナスは避けられるかと思っていましたが、4/4夜の米国市場の大幅下げと翌最終日の日本市場の大幅下げであえなく撃沈し、トータルで-1.0%となりました。初の損失ターンですね。これも良い経験ですので早速明細を見ていきましょう。

銘柄利益
eMAXIS JPX日経中小型インデックス-1.93%
eMAXIS Slim 国内リートインデックス-5.81%
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス-0.34%
iFree 年金バランス-1.31%
iFreeNEXT インド株インデックス1.04%
ニッセイSOX指数インデックスファンド(米国半導体株)-3.27%
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)-1.35%
たわらノーロード フォーカス AI-1.19%
たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり>-1.49%
ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)3.65%
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(楽天・オールカントリー)-1.69%
楽天・日経225インデックス・ファンド(楽天・日経225)-4.78%
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド(楽天・VYM)-1.34%
ETF NF日経225-3.13%
ETF WT天然ガス上場投-4.13%
ETF 金価格3.95%

国内リートが最も下げましたが、もともとあまりアテにせず少なめに買い付け、そして予想通り伸び悩んだので比率を落としている最中でした。金額としてはあまりダメージありません。一番ダメージが大きかったのは日経225です。来週は是非復活して欲しいものですね。

今回ダメージを軽減してくれたのは間違いなく「金」です。投資信託は少し比率を落としていましたが、ETFは下げたタイミングで買い増す作戦を継続していたので、全体の損失を半分程度まで和らげてくれました。金がどこで下げるのかドキドキしていますが、やはり今後も一定量は持っておこうと思います。

意外だったのはAIがそれほど下げなかったことです。オルカンが-1.69%、半導体に至っては-3.27%と、やはり流行りの銘柄は落ちるときも大きいものですが、AIは-1.19%に留まりました。やはりAIはまだまだ強い印象です。

ターン後の4/5夜の米国市場は、強い雇用統計を受けてそれなりに上がりましたが、正直期待ほどではありませんでした。まだまだ調整局面は続く印象ですので、それに備えた作戦を考えていきます。

さて、次は何を買い付けようか。

2024/3の月間利益

今月は調整局面が多く苦戦した感覚でしたが、それでも先月末に比べると国内・国外ともそれなりに上昇したようで、最終的に65万円の利益となりました。サラリーを軽く上回る成績となり満足です。

ただ最終週は広い銘柄で明らかに息切れしており、その中でも伸びが見られたのはインド・金・海外リートに絞られます。インド・金は一度保有比率を下げましたが、また少しずつ買い増そうか検討中です。一方、海外リートの購入は悩みます。どうも不動産系は苦手で、先日も国内リートの上昇に伴って少し購入したのですが、早くも怪しい雲行きになっています。

4月はあまり危険を冒さずにiFree年金バランスあたりを買い増して、控えめに20~30万円の利益を目指すのが無難かも知れません。

アナリストの予測について

自分はアナリストという仕事はリスペクトしていますし、素人の身分で「あの人の予測はダメだ」なんてことを言うつもりはありません。ただ、本格的に投資をするようになって気付いたことがあります。それは、アナリストの言うことは参考にはなるがアテにはならない、ということです。

一番そう思ったのは、2024年初に急激に円安移行した時です。それまで1ヶ月半の円高トレンドが続き「この後どうなるか」の情報収集にかなり時間を割きましたが、自分の記憶では円安に切り返す予測をしたアナリストはいませんでした。やはり経済というのは予測の難しいものなのだと再認識しました。

その後、何となくですがアナリストも基本的には自己に有利な発言をしているのかも知れないと思うようになりました。彼らの多くは証券会社などに所属していますが、普通に考えて所属企業に忖度しない方がおかしいかも知れません。

証券会社に所属しない「経済評論家」などもいますが、彼らは彼らでメディアに取り上げってもらってなんぼでしょうから、少なからずセンセーショナルな発言をする傾向が強いように感じます。それもまた当たり前といえば当たり前です。

そもそも彼らの意図が正しく我々に伝わっているか?も疑った方が良いかも知れません。「バフェットが全部SP500に突っ込めば大丈夫だと言ってる」みたいな記事を見たことがありますが、彼はアメリカ人です。果たして為替影響を受ける日本人向けに発言したかどうかは怪しいものです。

結局のところ、参考にするのは良いが鵜呑みにしてはいけないということだと思います。自分は経済の未来予測をするスキルは持っていないので、当面はデータ上のトレンドを追いかける買い方を続けていきます。

3/11~3/22の成績

今回のターンは序盤で急激な円高に伴う調整局面があり対応に苦慮しましたが、終盤で円安に切り返し国内・海外ともに価格を持ち直したため、トータルでは2.05%の利益となりました。それでは早速明細を見てみましょう。

銘柄利益
eMAXIS JPX日経中小型インデックス1.78%
eMAXIS Slim 国内リートインデックス3.51%
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス0.95%
iFree 年金バランス2.13%
iFreeNEXT インド株インデックス-0.14%
ニッセイSOX指数インデックスファンド(米国半導体株)-0.82%
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)2.12%
たわらノーロード フォーカス AI0.99%
たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり>1.48%
ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)4.85%
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(楽天・オールカントリー)3.34%
楽天・日経225インデックス・ファンド(楽天・日経225)2.60%
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド(楽天・VYM)4.81%
ETF NF日経2253.11%
ETF WT天然ガス上場投-1.47%
ETF 金価格3.11%

今回は初日から調整局面に入り特にハイテク系が大きく下げたので、その後の回復があったものの通算するとAIや半導体は振るいませんでした。しかし個人的にはまだまだ成長すると確信していますので、今のところ保有比率を下げる予定はありません。

逆に今回最も利益を上げた「投資信託の金」ですが、少しバブルの雰囲気を感じたのでリスク回避のため何割か売却し保有比率を下げています。ただし「ETFの金」は「下げたら買い増す」の方針で、「金」全体としては引き続き有事に備えて一定の比率を維持する予定です。ETFはこういう買い方ができるのがメリットですが、それでも天然ガスのように下落傾向だと忍耐が求められます。

そして以前も触れましたが「iFree 年金バランス」はやはり安定感があります。今は勉強も兼ねていろいろな銘柄を買っていますが、落ち着いたら5~6商品に絞りたいと思っています。「iFree 年金バランス」は間違いなくポートフォリオに生き残りそうな予感です。

さて、次は何を買い付けようか。

2/26~3/8の成績

今回は結果的に過去最高のトータル2.66%のリターンを達成しましたが、実は素直に喜べる状況ではありません。エヌビディア決算後の高騰が反映されたのがターン初日の2/26でしたが、もしこれがなければ終盤の急激な円高影響で確実に1%を割り込んだでしょう。では内訳を見てみます。

銘柄利益
eMAXIS JPX日経中小型インデックス2.95%
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス0.05%
iFree 年金バランス1.09%
iFreeNEXT インド株インデックス0.16%
ニッセイSOX指数インデックスファンド(米国半導体株)10.50%
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)0.89%
たわらノーロード フォーカス AI4.96%
たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり>3.08%
ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)0.00%
ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)4.78%
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(楽天・オールカントリー)1.99%
楽天・日経225インデックス・ファンド(楽天・日経225)1.52%
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド(楽天・VYM)1.10%
ETF NF日経2250.85%
ETF WT天然ガス上場投-0.09%
ETF 金価格2.38%

今回マイナスとなったのはETFの天然ガスのみですが、これは史上最安値圏を彷徨っている状況ですので想定内です。ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)が0%なのは、急激な円高への対応として購入したものの約定が最終日だったためです。もし1週間前から持っていれば為替ヘッジ無しを上回るリターンでしたから今後に期待です。

国内・国外とも株式インデックス系は軒並みブレーキがかかる中、「AI」「半導体」「金」の堅調さが心強く感じられます。ただしいずれも比較的リスクが高く、特にAI系はバブルではないか?と囁かれている状況ですので、慎重な検討が必要です。もう少し堅実なところで言うと、ヘッジありの先進国株式は想定通り為替影響を回避していますし、地味ではありますが「iFree 年金バランス」は「GPIFのポートフォリオを目指す」だけのことはあって安定した値動きです。

今回のターンは前半はエヌビディア決算を受けた上昇、後半は急激な円高による下降ということで上下入り組みとなりましたので、「円高進行対策」を考えるに際しては後半の値動きをもう少し分析してみる必要があります。この急激な為替変動の中でリターンを得られるかで投資家の真価が問われるのでしょう。

さて、次は何を買い付けようか。

金利0.5%の円定期

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少し前までやっていた「外貨預金をセットで申し込むと円定期〇%!」は、正直この後の円高が怖くて申し込む気になれませんでしたが、これなら安心です。自分も全財産を投資に回しているわけではなく、結構な比率を現金で保有しているので助かります。

しかしこういうのを見ると、いよいよ日本の金利も上がってくるのかと期待しますが、仮に1%になったところで1億円あっても年100万円弱のリターンですから、利子では全然食えないわけですね。

やはりまだまだ投資信託生活は続きそうです。

銘柄の選び方

自分のような素人の銘柄の選び方が参考になるとは思いませんが、比較的短期で安全にリターンを得るために自分なりに工夫をしています。

このブログでは基本的に投資信託で資産運用していますが、投資信託は長期保有が原則なので、例えば楽天証券でリターンの高低で銘柄を探そうとすると、最も短いスパンでも直近6カ月での比較しかできません。それ以上短いスパンのリターンを見たければ、個別銘柄のチャートを見ることになります。

実は自分はこの点について非常に不満でして、例えば昨年末の債券系銘柄などは11月~12月のわずか2カ月間だけ上昇して年初から下落しています。つまり自分のように金融知識に乏しく値動きだけで判断をする投資家の場合、普通にやっていればこういう銘柄で利益を上げられないことになります。

あるいは直近6カ月でなかなかのリターンを得ている銘柄を買おうと思って個別のチャートを見ると、実はここ1ヶ月は下落傾向にあったりすることもしばしばです。いくら6ヶ月の成績が良くても、ここ最近落ち目の銘柄は当然買う気にはなれません。

そこで自分は主要銘柄の過去実働50日の基準価額をデータベース化したExcelを週次で入手し、直近1~2週間伸びていて過去2カ月間も割と安定した値動きの銘柄を抽出して買うようにしています。データベースの入手方法は企業秘密ですが…

2024/2の月間利益

このブログでNISAやiDeCoの単語が出てこないことを不思議に思う人もいるかも知れませんが、実はここでの投資活動は基本的に「特定口座」での投資記録です。つまり20%の課税を前提にした取引になります。

今は特定口座で500万円程度の資金を運用していますが、別途NISAで500万円、iDeCo(あるいはDC)で500万円の計1,500万円の資金で投資活動をしています。NISAとiDeCoは安全パイで月1%程度、特定口座では少し積極的に月2%程度のリターンを狙っていますので、トータル月20万円程度のリターンを狙っているということになります。

2月の利益はどれくらいだったかな…と思って計算してみたら、予想を遥かに上回る45万円でした。かなりラッキーな面もあったので決して油断することなく投資を続けていきたいと思いますが、特定口座の資金を1,000万円に増額すれば無理なく月30万円くらいは行けるのでは?という感触も掴んできました。

3月も引き続き頑張ります。

2/12~2/22の成績

今回は終盤に「エヌビディア決算待ち下落」という素人には若干理解不能なイベントが発生し苦戦しましたが、新たに買い始めたETFも功を奏し何とかトータルで1%に届きました。以下が内訳です。

銘柄利益
iFreeNEXT インド株インデックス1.89%
iFree 年金バランス0.85%
ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)0.25%
たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり>-0.05%
たわらノーロード フォーカス AI-1.32%
eMAXIS JPX日経中小型インデックス3.96%
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス0.31%
ニッセイSOX指数インデックスファンド(米国半導体株)-0.99%
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)1.41%
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド(楽天・VYM)1.93%
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(楽天・オールカントリー)1.13%
楽天・日経225インデックス・ファンド(楽天・日経225)4.81%
ETF NF日経2253.24%
ETF WT天然ガス上場投6.45%

冒頭でも書きましたが、エヌビディア決算待ちの下落でAIと半導体関連が足を引っ張りました。しかしご存じの通り、結果的に好決算で翌日の米市場では高騰していますが、日本の投資信託への反映は来週に持ち越されます。一方で、好決算を受けた日本市場も史上最高値を付けましたが、こちらは即日反映されますので何とか1%に届いた格好です。先日からのAI頼り脱却作戦で買っていたインド銘柄やETFも利益貢献してくれました。

さて次は何を買い付けようか。