自分はアナリストという仕事はリスペクトしていますし、素人の身分で「あの人の予測はダメだ」なんてことを言うつもりはありません。ただ、本格的に投資をするようになって気付いたことがあります。それは、アナリストの言うことは参考にはなるがアテにはならない、ということです。
一番そう思ったのは、2024年初に急激に円安移行した時です。それまで1ヶ月半の円高トレンドが続き「この後どうなるか」の情報収集にかなり時間を割きましたが、自分の記憶では円安に切り返す予測をしたアナリストはいませんでした。やはり経済というのは予測の難しいものなのだと再認識しました。
その後、何となくですがアナリストも基本的には自己に有利な発言をしているのかも知れないと思うようになりました。彼らの多くは証券会社などに所属していますが、普通に考えて所属企業に忖度しない方がおかしいかも知れません。
証券会社に所属しない「経済評論家」などもいますが、彼らは彼らでメディアに取り上げってもらってなんぼでしょうから、少なからずセンセーショナルな発言をする傾向が強いように感じます。それもまた当たり前といえば当たり前です。
そもそも彼らの意図が正しく我々に伝わっているか?も疑った方が良いかも知れません。「バフェットが全部SP500に突っ込めば大丈夫だと言ってる」みたいな記事を見たことがありますが、彼はアメリカ人です。果たして為替影響を受ける日本人向けに発言したかどうかは怪しいものです。
結局のところ、参考にするのは良いが鵜呑みにしてはいけないということだと思います。自分は経済の未来予測をするスキルは持っていないので、当面はデータ上のトレンドを追いかける買い方を続けていきます。